老化の原因+解決法1 老化サインの現れた肌は、どんな状態にあるのでしょう?

年齢とともに、体の組織や細胞の機能は徐々に低下していきます。“肌”も例外ではありません。
新しい細胞へと生まれ変わる力が衰えて、ターンオーバーのサイクルが長くなります。
その結果、肌表面に古い角質が居座り、くすみやざらつきの原因になると言われています。
さらに肌深部ではコラーゲン線維を生み出す線維芽細胞(せんいがさいぼう)の機能が衰え、
肌の弾力が徐々に失われていきます。
やがて、深いシワやたるみ等の老化サインとして、定着してしまうのです。
ここでは年齢とともに肌がどんな風に変化していくのか、ミクロの視点で検証してみましょう。

健康な肌・老化した肌の図

年齢とともに肌にはどんな変化が起こる?

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角質層

ターンオーバーの遅延から古い角質が肌表面に蓄積し、くすみやざらつきを引き起こします。また角質細胞同士をつなぐ細胞間脂質も減少して、バリア機能の低下を招き、肌が乾燥しやすくなります。

→必要なケアとは?
まずは肌にしっかり水分補給して、角質細胞を潤いで満たしましょう。バリア機能をサポートするためには油分の補給も大切です。くすみやざらつきが気になる時には、ケミカルピーリングを行うのも有効です。
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表皮

表皮の最下部に存在する“基底膜”の活力が低下すると、真皮と表皮の間で行われている栄養や老廃物の受け渡しがうまくいかなくなり、様々な肌トラブルの要因になると言われています。また表皮細胞もターンオーバーのサイクルが遅くなるため、メラニンが排出されにくくシミとして定着しやすくなります。

→必要なケアとは?
角質層と同じく、保湿を徹底しましょう。さらにメラニンの蓄積を防ぐために、美白ケアを取り入れることも有効です。
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真皮

真皮はコラーゲンやエラスチンなどの線維組織によって形づくられており、これらが肌の弾力を支えていると言えます。そして、この線維組織どうしの隙間を満たしているのが、ヒアルロン酸に代表されるムコ多糖類です。このムコ多糖類がたくさんの水分を保持する働きをしており、そのおかげで肌のハリが維持されているんですね。しかしこれらの線維組織やムコ多糖類は、歳を重ねるにつれ減少していき、肌全体の弾力感が失われることに。やがて深いシワやたるみ等の老化サインとして、肌に定着してしまいます。

→必要なケアとは?
線維芽細胞を活性化するビタミンC配合のスキンケアを取り入れましょう。またマッサージで血流を促したり、睡眠のリズムを整えるなど、ライフスタイルまで含めたケアが必要です。
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